こんな時は病院へ

よくみられる症状をピックアップしました。
普段の健康管理に役立てていただければと思います。

外耳炎

耳が少し汚れている
かゆがっていない
様子をみる
耳をかゆがる 病院へ
耳を痛がる
耳が臭う
頭を振る

外耳に生じた皮膚炎で、さまざまな要因が組み合わさって起こる病気です。外耳炎を放っておくと、中耳炎、内耳炎へと病変がすすみ、症状が重くなります。
また、自宅でのイヤーケアですが、正しく行なわないとかえって悪化してしまいます

  赤く腫れ、痛みを伴っています。
院内で耳洗浄したところ耳アカが
大量に出てきました(犬)
 

食欲がない

元気あり 吐き、下痢など
他の症状なし
様子をみる
他の症状あり 病院へ
元気なし

食欲は健康のバロメーターです。
動物の性格によっては、精神的な影響(留守番が長かった、来客が多かったなど)で、元気はあるけれども一時的に食欲が出ないということがあるかもしれません。しかし、何日も食欲がない場合は、一般的に病気が隠れていることが多いです。
また、口や鼻などの病気では、食欲があっても食べられないことがあります

体重減少

ダイエットを行なって
おり、ゆっくり減量中
定期的に健診を
元気・食欲あるが
痩せてきている
病院へ
吐き、下痢など
症状あり
口が痛そう

食事がとれない、あるいは食事をとっていても吸収・代謝がうまくできずに栄養が不足すると痩せていきます。
健康な子が適切なダイエットをしていて適切に体重を減らすのはいいことですが、体調が悪くて痩せる、あるいは食べていても痩せるのであれば、原因を探る必要があります。ガンなどの重い病気では悪液質というイヤな痩せ方があり、あご、肩、後肢、おしりなどの筋肉がなくなっていきます。

吐く

元気・食欲あり
吐きは一時的
様子をみる
くり返し吐く 病院へ
吐物に血が混じる
下痢、体重減少など
他の症状あり

吐いた回数、食事との関連(食前?食後?)、吐物の内容、他の症状の有無などが診断のポイントになります。
また、吐いた直後に飲食をすると、その刺激で吐いてしまうこともあります。
何度も吐くと脱水や体重減少などが起こりますので、早めの来院をお願いします。

下痢

元気・食欲あり
下痢は一時的
様子をみる
下痢、軟便を
くり返す
病院へ
便に血が混じる
便に虫がいる
吐く、体重減少など
他の症状あり

食事内容(ヒトの食べ物、牛乳など)や環境の変化で便がゆるい場合は、その原因を取り除くことにより改善が見込めます。上記のような原因でなく、症状が長引く場合は重大な病気が隠れていることもあります
来院される際は、新鮮な便をお持ちください


コクシジウム(寄生虫)の卵

 


泥状便


血便

おしっこがおかしい

量が多い 病院へ
回数が多い
臭いがきつい
色がおかしい
結石など、尿以外の
ものが混じる
尿が全く出ない 大至急病院へ

尿は、体の代謝の結果つくられた老廃物です。腎臓でつくられ、尿管、膀胱、尿道を通り体外に排出します。
尿の色・量・回数などは日々変化します。尿は泌尿器系の臓器に限らず、からだ全体の影響を受けますので、健康チェックには重要です。
なお、1日以上尿が出ない場合は命に関わりますので、すぐにご来院ください。


膀胱と尿道に結石が複数みられます(オス犬)

摘出された結石(シュウ酸カルシウム)

目が赤い

涙の量が多い 病院へ
目ヤニがある
目をこする
かゆそう
目をつぶったまま 大至急病院へ
目を痛がる

白目やまぶたの後ろ(結膜)の充血で目が赤くみえます。原因として、細菌やアレルギー、物理的刺激などによる炎症が考えられます。
眼の奥のトラブル(緑内障、ブドウ膜炎、水晶体脱臼など)でも赤くみえますが、このタイプは急を要する病気で、放っておくと失明の危険があります。
目の不快感のために目をこすると、病気を悪化させてしまいます。その場合は、一時的にネッカー(エリザベスカラー)を使用することもあります。


結膜充血のみられるブドウ膜炎(犬)


ブドウ膜炎(犬)


緑内障(犬)

 

左眼の表面(角膜)が傷つき、
出血もみられます


少し白い濁りは残っていますが
元気に生活しています

歯周病

口がくさい 病院へ
歯石がある
歯肉が赤く
腫れている
よだれが出ている
食欲がない

3歳以上の犬猫の80%にみられるといわれています。手前の歯よりも奥歯に歯石がたまりやすく、日ごろのデンタルケアは重要です。
重度になると、歯がぐらつくだけでなく、顔の皮膚や鼻の通り道に穴が開いたり、あごの骨折を起こしたりします。また、細菌や炎症物質が歯肉から血液へと入り、全身(肺、肝臓、腎臓、心臓など)で悪さをする可能性があります。

歯の模式図


重度の歯周病
全身麻酔にてスケーリング(犬)


スケーリング、抜歯後の様子


上あごの歯がぐらぐらしています


抜歯後、縫合を行ないました

歯周病を放っておいたため
皮膚に穴が開いてしまいました

呼吸がおかしい

一時的なハアハア 様子をみる
ガーガー、ゼーゼーなど
呼吸時に音をたてる
病院へ
理由もなく呼吸数が多い
持病があり、
安静時呼吸数が多い
大至急病院へ
ぐったりしている

呼吸とは、生命を維持するのに必要な酸素を体内に取り込み、不要となった二酸化炭素を体外に放出することをいいます。
犬猫(特に短頭腫)はヒトよりも暑がりです。夏は熱中症に気をつけましょう。また、激しい運動をした後でもなく、リラックスしているときに急に呼吸の様子がおかしい場合やショック症状を起こしている場合は、救急のサインになります。

重度の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)
によって肺に水がたまり、呼吸困難
を示しています(犬)

鼻水・くしゃみ

一時的な鼻水、くしゃみ 様子をみる
持続する鼻水、くしゃみ 病院へ
顔の変形を伴う
鼻から出血 大至急病院へ
食欲がない
呼吸が苦しい

鼻水には、サラサラしたタイプ(漿液性)、黄色くドロドロしたタイプ(膿性)、血が混じったタイプ(出血性)があります。抗菌薬などの対症療法で良くなることがほとんどですが、中には治りの悪い病気もあります。鼻水といえども、食事のにおいを嗅げなくなり食欲を失うこともありますので放置しないでください。
また、犬猫では、歯の病気によって鼻に障害を起こすことがあります。口の中もチェックしましょう。