統合診療科

 現在起きている症状(例えば、下痢、咳、痒み、皮膚炎)に対して対症療法にとどまらず、病気の根底に潜むものの完治を目的とします。
 すなわち、一般内科療法、外科療法を柱として食事療法、精神内科療法、行動療法、オゾン療法、アロマ療法、レーザー療法を用いて最も適した治療と治療後の生涯にわたるケアを目的とします。

皮膚科

 アレルギーでは環境アレルギー(花粉、ハウスダストなど)、食事アレルギー、ノミアレルギー、ダニアレルギーにはアレルゲンに対し対応した処置(ハウスダストであればフローリング、防ダニ家具、空気清浄器がいわゆる三種の神器になります)と同時にアレルゲンが見つからない過敏体質と考えられるアレルギー様疾患には体質改善とスキンケアを組み合わせていきます。
 バクテリアが原因となる感染症では感受性検査のうえで適切な薬剤(抗生剤)をアロマトグラム検査によりもっとも適したアロマ精油を使用していきます。
 その他、シャンプー療法、食事療法、オゾン療法をを組み合わせていきます。


膿皮症の原因菌(グラム陽性球菌)


薬剤感受性試験
結果を元に抗菌薬を処方します。

ステロイド入りの外用薬の誤った使用
による皮膚病。要注意!!

消化器科

 -治らない下痢と嘔吐-

 糞便検査、遺伝子検査、内視鏡検査、血液検査、X線検査、X線造影検査等の検査で慢性的な嘔吐、下痢に対して精査、診断、治療を行っていきます。
 免疫抑制剤、抗生剤、腸内細菌の制御、止瀉薬、食事療法の組み合わせで、慢性下痢の9割は改善します。


泥状便


血便

泌尿器科

 血液検査、尿検査、X線検査、超音波検査、血圧測定より総合的に診察、治療をおこないます。
 腎疾患では定期的な検査と継続的な治療、食事療法が有用です。病気の早期に分かった方がその後の状態はいいので、早めの健診をお勧めします。
 中年以降で、去勢していないオスでは前立腺、避妊していないメスでは子宮の病気が要注意です。
 人間とは逆で膀胱腫瘍はメスのほうが多くみられます。


排尿困難で来院した犬
前立腺肥大と尿石症を併発しています。

 

左右の腎臓が腫大している猫
おなかの張り、血尿がみられました。


エコーにて多発性嚢胞腎を確認


子宮蓄膿症の犬
エコーにて子宮の腫大が確認されました。


手術にて摘出された子宮と卵巣

腫瘍科

腫瘍科(末期でもあきらめないがん治療)
 -オゾン療法、レーザー療法、インターフェロン療法―

 腫瘍の治療の主役は手術、抗癌剤、放射線でこれらに勝る治療はありませんが、これらの治療の補完療法としてオゾン療法、レーザー療法、インターフェロン療法があります。個体によってはこれらが予想を上回る効果があることがあります。年齢、体力面で手術や抗癌治療、麻酔下での放射線治療が難しい場合にはあきらめるのでなく、これら補完療法を期間を決めて試されるのも方法かと思います。
 余談ですが、癌の好きな食事は炭水化物で苦手は脂肪です。


脾臓に大きなできものがみられました


手術にて摘出


摘出された脾臓の血管肉腫

 

眼科

 スリットランプ検査、涙液量測定検査、眼底検査、眼圧測定、結膜細胞診の組み合わせにより、診察、治療をしていきます。
 犬の角膜疾患で1週間で治らないときは角膜実質まで障害が達しているので回復するまで数週間以上かかることが多いです。
 猫の眼の病気では、ヘルペスウイルス、マイコプラズマ、クラミジアの感染を考慮する必要があります。
 若齢で白内障になったら、急いで治療する必要があります。犬の緑内障は遺伝的要因が多く、時間の差はあるものの両眼ともなるのがほとんどです。


フルオレセイン検査
眼の表面(角膜)にキズがみられました。


緑内障(犬)

耳鼻科

 重度の耳道疾患では耳用ビデヲオートスコープ(麻酔、沈静化で行うことも、無麻酔で行うこともあります)を用いた洗浄、治療を行います。点耳薬、内服以外にも補助療法としてレーザーを用いることがあります。アレルギー、脂症がほとんどの症例で関与しているので、併せて精査していきます。
 重度の慢性鼻炎では感染症、免疫疾患の診断治療をおこない、耳道との関連、歯根との関連、呼吸器との関連も精査していきます。腫瘍の関連が疑われる場合にはCT検査、病理検査(外部検査機関)が必要になります。


黄色いフケを伴い、赤く腫れています


院内での耳洗浄、点耳薬で治療


耳鏡を用いて外耳を観察しています

歯科

 歯石の除去は麻酔下(事前の検査が必要)で超音波スケーラーを用い、イオン化酸性水のみで水洗しその後のポリッシング(歯の研磨)には2種類の研磨剤を用います。
 ご自宅での歯磨き、洗浄だけでなく、各種のサプリメントを用い歯の健康を健康を保持していきます。


重度の歯周病
全身麻酔にてスケーリング(犬)


スケーリング、抜歯後の様子


上あごの歯がぐらぐらしています


抜歯後、縫合を行ないました


抜歯、スケーリング前(猫)


抜歯、スケーリング後(猫)出

循環器科

 X線検査、心エコー検査、心電図検査、血液検査(心臓の筋肉の状態)、血圧の検査の組み合わせで診察治療を行います。
 すべての、小型、中型犬では、年齢を重ねる毎に毎年心臓の中にある弁(血液が逆流しないため)の状態が悪化していきます。生涯を通じて薬が必要でない犬もいますが、状態によって飲み薬を始めることで心臓病の悪化を遅らることができます。犬では心臓手術は一般的でないので、どの時期にどの薬を飲むのかが重要になります。
 どの犬種でも心臓病になることはありますが、特に多いとされているのがマルチース、ミニチュアダックスフント、チワワ、ヨークシャーテリア、パピヨン、ポメラニアン、シーズー、トイプードル、キャバリアです。これらの犬種では中年すぎたら必ず定期健康診断をお勧めします。
 猫の心筋症では聴診やX線検査では異常が認められず、心エコー検査で初めて診断できるのが多いので、心エコー検査をお勧めします。猫の心筋症は症状がでるまで全く異常がみられず、飼い主様も獣医も検査するまではわかりません。心筋症の症状は突然死、血栓症(血の塊が血管を塞いでしまう)、肺水腫(肺に水が溜まる)の3つに代表されます。
 遺伝的にアメリカンショウトヘア、メイクーン、ラグドールは心筋症を起こしやすいと言われてますが最近では日本猫やほかの猫腫でもみられます。


重度の僧帽弁閉鎖不全症を呈した犬


心エコー検査

内分泌科

 -甲状腺、副腎皮質ホルモン-

 当院では病院内でホルモン検査ができます。そのため、外来でいらしていただいて15分(刺激試験ではホルモン刺激剤の投与により1~2時間)ほどで結果がでるため迅速に治療の開始と薬の微調整が可能になります。
 甲状腺ホルモンは全ての臓器が関与しなおかつ臓器ごとに反応がことなります。全体的な状態を細かに観察しながら薬の量を調節していきます。ホルモンの値を正常値にすることが目的ではなく、全ての臓器からその動物にとって最も快適な状態を導くことが目的となります。
 近年、猫の甲状腺機能亢進症が急増しています、中年以降の猫で、嘔吐、体重減少、性格の変化があれば是非検査をお勧めします。


クッシング症候群(犬)


甲状腺機能低下症(犬)